今やアスクルを利用していない企業なんてほとんどないのではないだろうか。
わたしがアスクルデビューしたのは、初めて正社員として就職した23、24歳の頃。
これが早めのデビューなのか遅めのデビューなのかはわからないが、その便利さに驚き、感謝したのを覚えている。
アスクルのサイトには何万もの商品があり、それらをワンクリックで買い物することができる。会社に直接請求が行くので、自分で買って、お金を立て替え、領収書を発行してもらい、清算するなんて手間もかからない。しかも会社まで届けてくれるのだ。
後々返ってくるとはいえ、毎回毎回会社の備品を購入するためにお金を立て替えるのは、当時のわたしのお給料ではしんどいものがあった。
そんなわたしにとってアスクルは救世主だった。
自分の財布からお金が減らないことで、つい「タダで手に入る」感覚になり、必要以上に買ってしまいそうになるのだが、商品の購入履歴はちゃんと残るし、購入した商品が記載された納品書が届くのでそうはいかない。
領収書だと合計金額のみ印字されることがほとんどなので、備品と一緒に私物を買うなんて悪事を働いてもわからないかもしれないが、アスクルではそうはいかない。
アスクルは社員にも会社にも有難い存在だ。
わたしがそんなアスクルのなんとも潔い社名の由来に気がついたのは、アスクルデビューから1年以上経った頃だった。
友人との会話の中でアスクルの話が挙がり「アスクルって本当便利だよね。しかも発注したらすぐ届くし」とわたしが言うと、友人はわりと冷めたテンションで「だからアスクルなんだよ」と言った。
意味が分からず「ん?だからアスクル?」と聞き返すわたしに、更に冷めたテンションで友人が「あす来る、だからアスクルなんだよ」と一言。
驚いた。
アスクルの存在を知った時よりも衝撃的だった。
『あす来るからアスクル』
「ASKUL」とローマ字表記されていることが多いので、まさか日本語だとは思わなかったし、こんな最新の買い物方法を生み出した会社の社名がダジャレだなんて思いもしなかった。
わたしならこんな自らを追い込むような潔い社名はつけられない。ちょっと保険をかけておきたくなる。
「ASKULKANA」
「ASKULHAZ」
「KIT ASKUL」
アスクルは本当に注文した翌日に商品が届く。(取り寄せ品などの例外有)さらには朝11時までに注文すると当日のお届けも可能になる。
アスクルを利用している企業はものすごい数あるはずなので、1日の注文数はもう凄まじいのではないかと思う。それなのに必ずあす来るのだ。
商品の梱包は人なのか?機械なのか?人だとしたらどれくらい人数、勤務されているのだろう。アスクルの謎は深まるばかりだ。是非会社見学に行きたい。
そんなアスクルがあすには来てくれるということに余裕をかまして、備品の在庫がなくなってから注文することもある。
「やばい、これなくなってる。アスクルしよう。」
あす来るとはいえ、何時に来るかはわからない。
夕方になることももちろんある。
そうなると「アスクル遅いな、まだかな?」と思う。
いやいや、翌日届くのですよ!
注文してあすには来るのですよ!!
会社まで届けてくれるのですよ!!!
どう考えても遅くないでしょ!!!!
在庫がなくなるまでアスクルしないのが悪いでしょ!!!!!
アスクルデビューした頃の感謝の気持ちを忘れている。初心忘るべからずだ。
感謝の気持ちを忘れずに
わたしはこれからも
「ASKUL」を「RIYOUSUL」
いや「RIYOUSHIMAKUL」
Ton.Sakota
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