アカチャンホンポ

わたしはショッピングモールが大好きで、週に1回は隣の駅にある大型ショッピングモールに立ち寄る。

ここのショッピングモールは、平日の昼間はランチを楽しむママたちがたくさんいて、土日はファミリーで溢れている。

アカチャンホンポ、キディランド、サンリオの他、子供用品やおもちゃを扱うお店、子供用トイレに授乳室、子供の遊び場、そして広々としたフードコートがある。

とにかく子供やママには嬉しい施設なのだ。
わたしは主婦でもママでもないが、この広々とした空間と清潔感たっぷりな館内がとても好きだ。
友達の出産祝いなどは、だいたいこのショッピングモールで購入する。

先日アカチャンホンポで、友達の子供へのプレゼントを買ったとき「ポイントカードはお作りしますか?」と店員さんに聞かれた。
即答で「いえ、結構です」と言ったが、店員さんにはわたしがママに見えたのだろうか?
いや、でもレジに商品を置くと同時に、わたしは「ギフトでお願いします」と伝えた。

ということは、店員さんはわたしが三十路独身女だということを見抜いて「この女きっと友達へのお祝いやプレゼントばかりここで買っているんだろう、もうポイントカードを作ってしまえばいいのに」と思ったのだろうか?

単に流れ作業で店員が聞いたはずの一言を、ふとこんな風に感じるなんて、まるで独身女のひがみではないか。

とはいえ、実際のところ、今のわたしは結婚願望があまりない。
母親になるなんて全く想像できない。
もちろんゼロではないが、三十路を過ぎてもまだ結婚や出産に腹をくくれない。
もっと独り身を全力で楽しみたいと心底思っている。

同い年の女友達(独身)がこんなことを言っていた。
「私って見た目こんな感じじゃん?(彼女の体型はかなりふくよかである)本当に昔から全く結婚願望がないのにさー、30になって、人から「結婚しないの?」って聞かれて「私結婚願望ないんだよねー」って言うと「またまた強がっちゃってー、本当は結婚したいけど、出来ないからそうやって言ってるんでしょ」って空気になるんだよねー、腫れ物扱いされるというか…なんだろ、あれ(笑)」

それを聞いて、わたしは爆笑した。
もしかしたら、わたしもそんな風に人から思われてるのかもしれない。

「結婚しないんじゃなくて、出来ないんだな、あの人は」
数クール前のドラマのような言い方だが、自分では「結婚出来ないんじゃなくてしないんだ」と思っていても、年を重ねるに連れて、周りから見たら「結婚出来ない何かがあるんだな、あの人は」と思われる。なんなら×が付いている方が「この人1度は結婚出来てるんだから、まともかも」と思われることがあるそうだ。

だが、幸いわたしは周りの視線や自分への評価にあまり関心が無いので、どう思われても構わない。
三十路独身女の開き直りのように聞こえるだろうが、結婚しないとしても結婚出来ないとしても、結局、今結婚出来ていないことは事実なんだから。

きっと当面は友達の子供にアカチャンホンポでプレゼントを買う、サンタクロースのような生活が続くだろう。


やっぱりポイントカード、作ってもらおうかな。

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Ton.Sakota